2ちゃんねるとはなんぞや? ―2ch.netと2ch.scそれからopen2ch.net


 2ちゃんねる=便所の落書き、って構図は今更説明する必要もないと思う。
 が、知らない間に2ちゃんねるが三つに分裂(?)していた。そんな訳で個人的メモ。


 事の経緯はこんな感じ。
 全てはニュースカテゴリーにある板(ニュース速報(通称:VIP、旧速))から始まったお話。

2006年頃:2ちゃんねるまとめブログの繁栄と、それに対する2ちゃんねる住人の反発
 ・まとめブログから2ちゃんねるに流入する新規ユーザーとのいざこざ
 ・まとめブログが人気を得るために、話題性のあるスレを無理矢理立てているのでは?との疑念
 ・まとめブログの記事が元のスレの内容をねじ曲げたものであるとの指摘
2007年:2ちゃんねるに「ニュース速報(嫌儲)」板ができる
 ・転載禁止を謳ったまとめブログお断りの板
 ・だが元から望まれていたのとは微妙に違う仕様に反発も
  (ニュース速報と名前に付いているにも関わらず、カテゴリーはニュースではなく雑談系2)
 ・まとめブログに辟易としていた住人の一部が移住
2008年から2012年:まとめブログへの反発が更に強まる
 ・まとめブログがかなりの金銭を得ていたことが明らかになる
 ・アニメやゲーム公式との癒着が噂される
 ・単にまとめているだけのまとめブログに対し、オリジナリティは自分たちにあるのではと感じる住人が増える
2012年1月:旧速に対して反まとめブログ思想の人間たちによるスクリプトを用いた大量の意味のない書き込み(通称:爆撃)が成される
 ・まとめブログの原料となっている旧速を駄目にしてしまえばまとめブログも駄目になるとの思考
 ・旧速が駄目になれば嫌儲に人が増える理論
 ・実際に移住はそれなりに成功した模様
 ・引き替えに2ちゃんねる運営から大規模な書き込み規制が成される
2012年6月:転載自由を謳う「おーぷん2ちゃんねる」誕生
 ・まとめブログに対する反感が2ちゃんねるで高まったが故に生まれた
2013年8月:有料2ちゃんねるサービス●の情報漏洩発覚、だが運営陣は誰も責任を取ろうとせず
 ・●とは、2ちゃんねる規制に巻き込まれずに書き込めるなどの優遇サービス
  (2ちゃんねるでは書き込み規制が頻繁に成されていた、特にユーザーの多い大手プロバイダーはかなりの期間規制される事態となっていた)
 ・漏洩した内容はユーザーによって差があるが、主に書き込み内容
 ・だがクレジットカード番号とセキュリティコードまで漏れたユーザーも、結果、不正にクレジットカードが使われたとの被害報告も噂される
 ・●と同じく規制緩和の機能を持つ有料サービスp2も情報漏洩、だが漏れた内容は書き込み内容のみ
 ・犯人は今もって不明
 ・●の運用停止
 ・●漏洩により得られた情報から、2ちゃんねるを荒らしているのはまとめブログ周辺の人間なのではないか、またステルスマーケティングが行われているとの噂に真実味が加味される 
2013年11月:●漏洩の代価として書き込み規制が大幅に緩和された隙を突き、旧速への爆撃が再開される
 ・書き込み規制の復活により終息
 ・嫌儲板への移住者は増えたとされる
2014年2月:2ちゃんねるのサーバー管理者であったJimが突如2ちゃんねるの運営者だと宣言
 ・2ちゃんねるはJimの会社であるレースクイーン傘下になったと宣言
 ・今までの運営陣は軒並みクビになった模様
  (運営陣は無償のボランティアではなく、今までも対価を得ていた)
 ・今までの運営陣がサーバー料金を踏み倒しており、サーバー費を得るために運営を差し押さえたとのこと
2014年3月:2ちゃんねる全体が転載禁止に
 ・各板でそれぞれ転載可・不可を投票した結果
 ・今までは原則として嫌儲板のみ転載禁止であった
2014年4月1日:西村博之が2ちゃんねるの管理人であると宣言、Jimを不当な乗っ取り者だと非難
 ・西村博之とは、2ちゃんねるを作った人物
 ・だが過去にパケットモンスター(通称:パケモン)に2ちゃんねるの権利を委譲したと発表していた
 ・パケモン社はペーパーカンパニーであり、2ちゃんねる上での問題によりパケモンではなく西村博之に対して賠償請求が成されたことも
 ・今もって2ちゃんねるを実際に運営しているのはJim
 ・西村博之、新しい2ちゃんねるを6日にオープンさせると宣言
2014年4月11日:西村博之、新しい「2ちゃんねる(2ch.sc)」を公開
 ・2ちゃんねるのアドレスは2ch.net
 ・予定の6日に間に合わず
 ・中身は2ちゃんねる(2ch.net)のコピーサイト




 2ちゃんねる(2ch.sc)から2ちゃんねる(2ch.net)に対してクソ重たいクローラーが差し向けられたり、おかげで2ちゃんねる(2ch.net)が落ちたり云々がその後の出来事。
 そもそも2ちゃんねる(2ch.net)の正式な運営者なら、新2ちゃんねる(2ch.sc)など作る理由はないはずなのだが、そのあたりの事情は今のところ不明。

 噂されるところでは、今流行のビッグデータを扱う会社ホットリンクが2ちゃんねるに書き込まれた情報の収集を必要としており、その件に関して西村博之との契約が成立。だが2ちゃんねるの運営がJimに代わったことで情報が得られなくなり(Jimはクローラーの一部を蹴った)、契約が成り立たたなくなった西村側が2ちゃんねる(2ch.net)の代わりとして新2ちゃんねる(2ch.sc)を作らざるを得なかったとか何とか。
 加えて、ホットリンクが得ていたのは単なる書き込み内容だけではなく、書き込み者のIPとセットだった、加えて●あるいはp2といった2ちゃんねる有料サービスのIDともセットだった、更に更に有料サービス購入のためのクレジットカード情報ともセット販売だったなどとも噂されている。
 今のところ真相は闇の中。けれどもユーザーの噂と疑心暗鬼は現在進行形。



 と、ここまでは前振り。今回は、それぞれの「2ちゃんねる」を見比べるのが目的。分かりにくいので、それぞれ色を付け更にアドレスを書き込むことで区分した。
 まずは本家大元の2ちゃんねる(2ch.net)。


 トップページは皆さんご存じの壺。と言っても、専ブラ(=専用ブラウザ、2ちゃんねるに特化したブラウザ)ユーザーだと滅多に見ませんが。


 トップページを下へとクロールしたら、こんな文章が。現在2ちゃんねるがJimのコントロール下にあること、転載お断りという姿勢であるのは明らか。



 次は最近デビューしたばかりの2ちゃんねる(2ch.sc)。


 尚、こちらの2ちゃんねるはアクセスすると謎のcookieを食わされるとの噂もあるので、ご注意ください。
 こちらは転載可を明記。けれども転載禁止を謳う2ちゃんねる(2ch.net)の書き込みを複製しているのだから、つまり……どういうことなんだ。



 最後は2ちゃんねる(2ch.sc)と同じく、転載可を明記するおーぷん2ちゃんねる(open2ch.net)。


 壺ではないあたりに、独自性を感じる。


 トップページの次に、それぞれのインデックスページもご紹介。

水色で塗りつぶしたところは広告。



 他2つも元の2ちゃんねる(2ch.net)を模倣しており、3サイト揃って良く似たデザイン。
 全くの模倣である2ちゃんねる(2ch.sc)と比べれば、おーぷん2ちゃんねる(open2ch.net)は独自の機能(お絵かき、矢印で示した)を搭載している分だけ、好印象。おーぷん2ちゃんねる(open2ch.net)はこれからも新しい機能を付加し、さらに便利になる予定だそうな。



 本当は多少なりとも独自性を見せるおーぷん2ちゃんねる(open2ch.net)と異なり、2ちゃんねる(2ch.net)と全く同じ形態を取る2ちゃんねる(2ch.sc)の話をしたかったのだけれど、前フリだけで記事が長くなりすぎたことに加えて私が眠たいので、次回に持ち越し。

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